Jumping Spiders Mendoza　and Marpissa spp.　from Japan
日本のヤハズハエトリなど

Edited by Hiroyoshi IKEDA 　　【トップに戻る】／【写真同定目録に戻る】　　　

ヤハズハエトリグモ 属の♂は腹部背面の 点の様子で識別する。 オスクロハエトリは 白点なし、ヤハズ ハエトリはつながった 横白線がある。 シナノヤハズハエトリ は白点の大小差が 大きい、キタヤハズ ハエトリは点が散らばる	ヤハズハエトリグモ 属の♀は難しい。 第１脚の色彩に注目。 オスクロハエトリは ヤハズハエトリより 第１脚が黒っぽい。 ヤハズハエトリは 薄い。シナノヤハズ ハエトリは白点が途 切れる。キタヤハズ ハエトリは点が団子状	▲上段はオス、下段はメス 左からオスクロハエトリ 　　　　ヤハズハエトリ 　　　　シナノヤハズハエトリ 　　　　キタヤハズハエトリ この写真は千国安之輔撮影 この他にミナミヤハズハエトリ があります。
Menodoza canestrinii (NINNI, 1868) オスクロハエトリ♂（伴満撮影）	Mendoza elongata (KARSCH, 1879) ヤハズハエトリ♂ （伴満撮影）	▲ヤハズハエトリ♀ （石田岳士撮影）
▲オスクロハエトリ幼体 （池田原図）	▲ヤハズハエトリ♂の 幼体　（石田岳士撮影） （班紋が♂成体とは まったく異なります）	▲ヤハズハエトリ♂成体 （石田岳士撮影） 　種小名はエロンガートゥス 　　　elongatus 　　「細長い」に由来する。

Marpissa milleri (PECKHAM, 1894) ▲オオハエトリ♀　（伴満撮影）	オオハエトリは雌雄で 形態差が小さい。 　頭胸部・腹部ともに扁平 で灰色。 　シラヒゲハエトリと混同 しないように注意。 　ヨダンハエトリは赤い四 帯がある。 液浸では不明瞭。 　ヤバネハエトリは全体が 橙色。	Marpissa pulla (KARSCH, 1879) ▲ヨダンハエトリ♀　（伴満撮影）
▽高野伸ニ 　氏撮影の 　傑作写真！ 　右のオス 　が左の 　メスに 　求愛し 　ている。 　ダンスの 　段階が 　終って、 　メスが拒 　否しなか 　ったので 　脚そろえ 　段階に 　入った
▲シラヒゲハエトリ♀ （石田岳士撮影）頭胸部の側面が黒色 Menemerus brachygnathus (THORELL, 1877)	ヨダンハエトリの 幼体である。 オス亜成体は 腹部の四帯が まだ不明瞭。 右の幼体は腹 部に赤い色素 の沈着が 見られる。（頭） 胸部の薄色が 目立つ
▲シラヒゲハエトリ　♂（伴満撮影）	▲オオハエトリ　♀ （伴満撮影）	▲ヨダンハエトリ　♂（伴満撮影）
	▲関口晃一、日本産蜘蛛図説より
		←　ヤバネハエトリ　♂と♀ Marpissa pomatia (WALCK., 1802) 　　（伴満　撮影） 高地性のハエトリで 腹部のオレンジ色が目立つ。 細長い腹部と色彩で同定は 容易。 オスの頭胸部は黒い。 　 種小名はたぶん ポマティウスに由来。 　pomatius 　意味は「リンゴ酒の」。

Telamonia vlijimi PROSZ., 1984 ▲タテスジハエトリ　♂ 　（伴満撮影）

タテスジハエトリ はスジハエトリと 名前がついている ものの、 チャスジハエトリや ミスジハエトリ等とは 関係が無い。 　性的二型が大きい。 　南西諸島や対馬に 分布する。 　班紋も色彩も特徴 的で同定は容易。 　属名は神話の登場 人物に由来する。 　種小名も人名。

▲タテスジハエトリ　♀ 　（伴満撮影）