Jumping Spiders Plexippus　spp. and Hasarius　from Japan
日本のスジハエトリグモ

Edited by Hiroyoshi IKEDA 　　【トップに戻る】／【写真同定目録に戻る】　　　

Plexippus paykulli (AUDOUIN, 1827) ▲チャスジハエトリグモ♂ （石田岳士撮影）	チャスジハエトリグモ 　は世界に広く分布する。 　属の特徴として頭胸部 　中央の縦紋が目立つ。 　 　腹部の明確な紋様も 　識別点。 　後端に一対の白い丸い 　点がある。アダンソン♂と 　間違えないこと。 　 　屋内に住むことが多い。 　 　同様に屋内性の 　ミスジハエトリは♂の額に 　赤い帯がある。つまり眉間 　が赤い。ミスジ♀は 　地味だが、腹部背面に 　三条（みすじ）がある。	Plexippus paykulli ▲チャスジハエトリグモ♀ 　（石田岳士撮影）
	←　チャスジハエトリ♂　→ 　（石田岳士撮影） 　正面から見たときの顔面 　の班紋に注目。 ▼チャスジハエトリ　♀ 伊丹市昆虫館 奥山清市撮影
Plexippus setipes KARSCH, 1879 ▲ミスジハエトリグモ♂ （石田岳士撮影）　 額の赤いハエトリは他にない。	Plexippus setipes ▲ミスジハエトリグモ♂ （伴満撮影）	Plexippus setipes ▲ミスジハエトリグモ♀ （池田撮影） 　腹部の地味なタテスジに注目。

Hasarius adansoni (AUDOUIN, 1826) ▲アダンソンハエトリ♂　（伴満撮影）	アダンソンも世界的に 分布する種である。 　屋内にも 　屋外にも生息する。 　 　腹部後端に一対の 白点があるのは チャスジハエトリ♂と 同じだが、触肢の 白さが目立つ。 　また♂の（頭）胸部 の首輪班の白さも 目立つ。	▲アダンソンハエトリ♀ （予定）
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Plexippoides annulipedes (S.SAITO, 1939) ▲マダラスジハエトリ♂　 （伴満撮影） 　他のスジハエトリグモより大形。 　オスは腹部の特異な班紋で 分りやすい。	（新海栄一『クモ基本50』より）		▲マダラスジハエトリ　♀ （伴満撮影） 　メスはウススジハエトリに 一見似ているが頭胸部中央の タテスジが太いし、腹部背面に あるマダラ模様が濃い。 　腹部後端に一対の白点を 黒く縁取りした紋様がある。
▼デーニッツハエトリ　Plexippoides doenitzi (KARSCH, 1879)
▲デーニッツハエトリ　♀ （伴満撮影）	●デーニッツハエトリの♀は 腹部背面の中央の太いタテ すじと、そこから斜めに下がる 線が目立つ。また、頭胸部の くっきりした模様、頬のあたりの オレンジ色も印象的である。 　幼体も頭胸部の模様が明瞭。 　デーニッツハエトリの♂は ウススジハエトリの♂と混同 しやすいので注意が必要。 　頭胸部の形態が異なる。		▲デーニッツハエトリ　♀ （IKEDA撮影）
▲デーニッツハエトリ　♂	▲関口晃一　日本産蜘蛛類図説 Acta　arachnologicaより		▲デーニッツハエトリ幼体 　NYMPH （荘司康治郎撮影）

Yaginumaella striatipes GRUBE, 1861) ▲ウススジハエトリ♀ （伴満撮影） 　平地のクモではありません。 　丘陵地のクモです。韓国で は山地のクモです。	ウススジハエトリは 同定しにくい種である。 　班紋や色彩に変異 が多く、同種とは思え ない色彩の個体もある。 　しかも変異個体が 同所的に生息する。 　同所的にいるから 同種だと分るのだ。 　もし違った場所で 採れたら別種と思っ てしまう。 　エビスハエトリは別種 と思われてしまい、 新種として記載され てしまいました。	下の写真は 　ウススジハ エトリの♀と ♂だが・・・ （新海栄一撮影 『クモ基本50』 より） 　左の♀と、下 の♀が、同種と 言われて信じら れるでしょうか。 　オス第１脚腿節 の内側が黒い。
▲ウススジハエトリ　♀　　　　　　　　　　▲ウススジハエトリ　♂
▲頭胸部の背面は スジハエトリグモの 特徴が出ている。 　腹部腹面のムラクモ 模様に注目せよ。腹部が 真っ黒い個体やスジ紋が ない変異もある。	▲ウススジ変異個体 　（荘司康治郎撮影」 　左の外雌器もこの個体は上、 　通常班紋の個体が下）
同一地点のメス外雌器 にもこれだけの変異 がある。 別種と思えるほどの違い である。 オスは同じ。 The variationof the epigynum collected at same locality. Yaginumaella ususudi =Yaginumaella striatipes ?